バルタザール・グラシアンの『賢人の知恵』の書評5回目です。
【人とのかかわりについて】の章
(24)強情な人とつきあわない
(25)人を利用する人物に気をつける
(26)巧妙な人物に注意する
(27)愚かな人に煩わされない

強情な性格とは、「頑固で意地っ張りな性格」と言えるが、意志が強いこととは異なる。意志が強く、挫けない人とは逆に付き合いたい。ということはさて置き・・・
「強情な人とつきあうな」とは言われても、相手が客ならどうするか?「強情な相手を客にするな!」と言うのは易いが、実際には客を選べない場合が多々あり客の中にはどんな人だっている。そんな事は当たり前なので、強情な客を頼らずとも済む状態を目指し出来る限り早くそれを達成するしかない。
でも、出来れば最初から客にしたくはないし、友達付き合いもしたくない。とするならば、強情な人かどうじゃないかをいち早く見抜き近付かないに限る。
カッとなり易い。相手の言葉を遮り自分の言いたいことを捲し立てる。自分を特別視したがる傾向にあるので、わざと誰も賛意出来ないようなことを言う。つまり、天邪鬼な性格でもある。気位ばかり高いので、賛意されると逆に嫌がる・・・「本当に分かっているのか?」みたいに。
要するに、理屈っぽく喧嘩っ早い、好戦的な人である。その人が強情な性格というのは大体、誰にも分るが、喧嘩っ早く面倒なので嫌々付き合う人もいる。が、嫌々付き合ってもろくな結果は生まない。
グラシアンは、「強情な人より、粗野な人のほうがまだましだ。」と言っている。

自分の責任を人になすりつけるような人物に気を許さないこと。相手の意図を初めから見抜いて、利用されないようにしよう。と、『賢人の知恵』(25)には書かれている。
人を利用する人ばかりいるのがこの社会。親・兄弟も、友達も、同僚・先輩も、上司も部下も、利用する価値があるかどうかでしか見ようとしない人ばかりだ。利用出来なきゃ疎遠になる。利用価値があれば暑苦しいくらいに纏わり付いて来る。利用する為に平気で嘘を吐き、利用出来ている間は愛想よく、利用し終えれば「騙されたお前が悪い」とばかりに知らぬ存ぜぬと距離を置く。

(25)に通ずることですが、人を利用することが巧みな人は常に何か企み事をしていて、本心を見せようとしない。言い方、笑い方、怒り方、嘆き方、全てに於いて作為的であり演技っぽい。思い返せば演技っぽいが、巧妙なだけに騙されてしまう。但し、人を見抜こうとするあまり、警戒ばかりしていたら誰とも付き合えなくなる。
強い意志を持って、一度でも騙されたら、変な利用のされ方をしたら、二度と付き合わない。という勇気をもつことが肝心。

そして・・・
愚かな人を見分けられないのならば、自分が既に愚かな人になっていることであり、その状態は絶対に変えなければ転落していくのみである。
愚かな相手と分かっていていつまでも手を切れない事は、けっして優しいことではなく愚かなことでしかない。

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